神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

若年性認知症の団体発足 情報交換や交流の場に

社会

公開:2017年6月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
会の当事者と家族=8日、珈琲館「樹里」
会の当事者と家族=8日、珈琲館「樹里」

 市内に住む若年性認知症の人とその家族が集うボランティア団体「じゅりの会」がこのほど発足した。原因の特定や完治が難しく、治療法が確立されていない病気とも言われる若年性認知症。会での情報交換や交流を通し家族同士が支え合える場として期待されている。

 若年性認知症とは、64歳以下の人が発症する認知症。若いうちに発症するため、物忘れなどで仕事や生活に支障をきたすようになっても認知症と気づかないケースや、うつ病・更年期障害などと誤診されることもあり、診断までに時間がかかる場合も多い。厚生労働省は全国の患者数について、18〜64歳の人口10万人に対し47・6人と発表しており、市によると、市内では該当者が200人ほどに上るものと推計している。

 こうした中、市では若年性認知症の人とその家族を対象にした交流会を定期的に開催。一方で、この会合は3カ月に一度であるため、当事者や家族の状況の変化などに即座に対応しづらい面もあった。そこで、より頻繁に情報交換できる場を設けようと、参加者の有志が集い昨年11月頃から、当事者とその家族同士が話し合える場を1カ月に一度設定。今年4月、会合の場として利用している喫茶店の名を取り、「じゅりの会」として正式に発足した。

 会には現在、市内在住の若年性認知症の人とその家族20人ほどが参加。家族同士が障害年金や介護保険など国の制度についての情報交換や、近況報告などを行っている。ソーシャルワーカーやケアマネジャーが参加し、家族らの悩みについてアドバイスをすることもあり、参加者にとっては貴重な交流の場となっている。

「自分だけと悩まないで」

 「じゅりの会」の会長を務める緑区在住の服部つる代さんは、「問題の解決は難しいかもしれないけど、会に参加することで心のモヤモヤは晴らせる。皆さんにまた一日頑張ろうと思ってもらえたら」と話す。副会長の工藤澄雄さんは「私も自分だけだと思って悩んでいた。同じ病気の人がいたら、ぜひ気軽に参加してもらい、元気になってもらいたい」と呼びかけた。

 ボランティア団体「じゅりの会」は毎月第2木曜日にJR相模原駅近くの珈琲館「樹里」(相模原2の8の3)で定例会を開催している。時間は午前10時から。

 会の詳細・問合せは同会事務局【電話】042・748・8430浜井さんへ。
 

さがみはら緑区版のローカルニュース最新6

津久井湖でこどもまつり

津久井湖でこどもまつり

5月5日 観光センター

4月29日

大正琴のコンサート

大正琴のコンサート

5月11日 杜のホール

4月27日

「とぶ」生き物が集合

「とぶ」生き物が集合

ふれあい科学館で企画展

4月25日

水野さんが川柳講座

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月25日

3政令市議で連絡会設立

立憲民主党

3政令市議で連絡会設立

 都市問題解決に向けて

4月25日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook