「教育」という言葉の持つ「堅さ」とは離れ、「楽しさ」を重視し親子に向けた英語学習を行う団体がある。それが淵野辺周辺の人々が立ち上げた「RINGOサークル」。幼稚園や家庭とは別に、地域で子どもの教育を支える人々に、その活動への思いを聞いた。
同サークルは大野北公民館(中央区鹿沼台)を拠点に月2回活動。1回約1時間で外部から招いた講師のもと、親子一緒に英語を学んでいる。
代表を務めるのは、区内在住で、2児の母でもある伊藤さん。同サークルを立ち上げたのは昨年4月。発端は来年度から始まる小学校での英語教育の必修化。「バイリンガル(2国語話者)にまでいかなくても、抵抗感だけでも無くなれば」と、最初は自分の子どもが参加できる英語教室を探し回った。
しかし、多くの教室が英語を「教え・教わる」関係であることに疑問を抱く。「もっと楽しんで英語に親しんでほしい」と、教室選びに行き詰っていると、同じ悩みを持つ「ママ友」と出会った。2人で思いを共有するうちに「自分たちで作ろう」と話しが進み、非営利団体として活動を始めた。
大切にしているのは「楽しさ」。活動中、講師の言葉は「オールイングリッシュ」だが、歌や塗り絵など子どもたちが親しみやすい活動が多く、自然と英語に触れられるよう工夫されている。加えて、活動を「親子のコミュニケーションの場」としても捉えており、基本的に親子での参加としている。
そうした結果、子どもが英語を自然と口にするなど「学習」としての効果はもちろん、「保護者同士の繋がり」という副次的な効果も生まれた。伊藤さんは「今までサークルなどに入ったことがなく、ここにきて初めて悩みや困ったことを共有できたと言ってくれる人もいる」と嬉しそうに話す。
ほかにも、講師と保護者だけで集う会を設けるなど「繋がり」を大事にした活動を行っており、伊藤さんは「出来るだけ長く活動を続けていきたい」と今後の展望を語った。
同会の活動に関する問合せは【メール】ringo.sagamihara@gmail.comへ。
さがみはら緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
水野さんが川柳講座4月25日 |
|
|