総合相模更生病院や介護事業所、農家などが中心となりこのほど、中央区小山地区の活性化を目的とした「人」と「食」をつなぐプロジェクトが新たに始動する。
JR相模原駅を擁し、橋本地区と隣接する小山地区。地区内の北側(すすきの町や宮下)は古くからの住民が多く、人の交流が盛んであるのに対し、駅前の南側はマンションが立ち並ぶ新興地域であることから、コミュニティーの希薄化が懸念されていた。
こうした中で、地区内にある同病院の有馬妙子さん、生活介護事業所「ほっとさーくる」の光井裕人さん、緑区又野の農家「ファームあんだんて」の今森節夫さんら以前から親交のあったメンバーが中心となり、地域活性化のためのプロジェクトを模索。2月から会議を重ね、このほど「人と食をつなぐプロジェクト」として始動に至った。
第1弾は「Vegeテラス」と題し、今森さんの農家グループで栽培しているホウレンソウや小松菜などの地場野菜を販売する。これは同地区南側に畑が無く、新鮮な野菜を求める人が多いことが契機となった取組みで、加えて障害者が地域と関わることができるよう、当日は同事業所の障害者らが会場で野菜を販売する。有馬さんは「障害者にとっても地域貢献を感じてもらう機会になる。この事業が人と食をつなぎ、地域が活気づいてもらえたら」と話す。
Vegeテラスは月に一度開催。初回は4月24日(火)午前10時から正午、同病院内C棟1階で。一般来場可。同プロジェクトでは今後、生活困窮者などへのフードバンクや炊き出しの取組みなどを企画している。問合せは同病院【電話】042・753・1808有馬さんへ。