県津久井合同庁舎(中野937の2)の新築工事に伴い発見された「中野中里遺跡」の現地見学会が4月21日に開かれた。
この遺跡は、1970年に建てられた現在の合同庁舎を、隣接する駐車場スペースなどの敷地に建て替えるにあたって、今年1月末から行っていた発掘調査の中で見つかったもの。発掘調査面積は約1840平方メートル。
見学会当日は174人が現地を訪れ、主催した市立博物館の考古学芸員や、(株)玉川文化財研究所のスタッフらの説明に熱心に聴き入っていた。
調査では9〜10世紀頃の竪穴住居跡や掘立柱建物跡などが見つかったことから、この土地には平安時代の集落があったことがわかった。集落跡からは古墳・奈良・平安時代に使われた素焼きの土器「土師(はじ)器」や、登り窯で焼かれた陶質の「須恵(すえ)器」なども出土。竪穴住居跡では釉薬を使用した「灰釉(かいゆう)陶器」が一つ、ほぼ形を残した状態で発掘された。市立博物館の担当者は「東海地方で作られたものではないかと考えられるが、どのようにこの地に渡ってきたのかはわからない」と話した。
遺跡調査は6月30日まで行われる予定。記録を保存し、その後は庁舎の新築工事が進められる。
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