尾崎咢堂記念館(又野)は、明治150周年・尾崎咢堂生誕160周年を記念した企画展『資料でみる明治期の尾崎行雄(咢堂)』を開催する。会期は7月14日(土)から9月2日(日)まで。主催は相模原市立博物館、企画・運営は尾崎行雄を全国に発信する会。
緑区又野生まれの尾崎行雄。日本の議会政治の黎明期から戦後に至るまで衆議院議員を務め、「憲政の神様」、「議会政治の父」と呼ばれている。
今回の企画展は、市立博物館所蔵の実物資料を中心に、明治期の咢堂について紹介。咢堂の軌跡を大きく4つに分けて展示する。「父行正・咢堂幼少期」コーナーでは、会津の戦いに断金隊員として参加した父行正の写真や書簡などを紹介する。「咢堂の青年期」コーナーでは、母繁子の子育て観が窺える手紙や咢堂のイギリス留学期に大隈重信遭難の報に接した時を含む貴重な英文日記、咢堂の著作本や翻訳本などを展示する。「明治期に関わった人物」コーナーでは、福沢諭吉、大隈重信、板垣退助、犬養毅などとの交友の記録が示され、「東京市長時代」コーナーでは、米国や津久井を訪問した時の写真なども紹介される。
尾崎行雄を全国に発信する会では「咢堂の歩んできた歴史を、それぞれ年代別に分かり易く展示しているので、ぜひご来場下さい」と話す。
企画展関連事業として、7月16日(月・祝)と8月25日(土)に「展示解説とギャラリートーク」を同記念館多目的室で開催する。時間は両日とも午後1時30分から3時。定員30人。申込み不要、直接会場へ。問合せは、尾崎咢堂記念館【電話】042・784・0660。