神奈川県が9月に発表した地価調査によると、市内住宅地の平均変動率において、市内3区全てで前年度の上昇幅を上回る結果となった。
区別で見ると中央区が+0・3%(前年+0・2%)、緑区が+1・0%(同+0・5%)、南区が+0・6%(同+0・4)となった。特に橋本駅周辺は上昇率が高く、橋本1の15の15が+7・8%を記録したのを筆頭に、県内の平均変動率の上位3枠を橋本、西橋本エリアが独占する形となった。
橋本駅周辺の活況について、相模大野に事務所を構える「やまゆり不動産鑑定事務所」の諸田浩之氏(不動産鑑定士)は「ターミナル駅として利便性の高さなどから需要が根強い中で、リニア駅設置等による発展的期待感・認知度の向上などが要因として考えられる」と分析。そして「現在でも一部で高額取引も見られ一部天井感もあるが、趨勢としては2020年(オリンピック年)まではほぼ同様の上昇が継続するのでは」と今後の動向を予想している。