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見据える先は「東京五輪」仲間としてともに夢舞台へ― 市内在住スケートボード選手 藤澤虹々可さん 伊佐風椰さん

スポーツ

掲載号:2019年5月1日号

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 二人でともに夢舞台へ―。相模原からスケートボード競技で東京五輪をめざす市内出身の藤澤虹々可(ななか)さん、伊佐風椰(かや)さん。同い年の17歳で、幼い頃からの親友でもある二人。スケートボードが初めて正式種目となる来年の東京五輪へ向け、「一緒に出場できたら」と口を揃える。

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 曇り空の中に時おり晴れ間がのぞく、とある日。全国からも人が集まり、二人が練習場所として親しむ小山公園ニュースポーツ広場で取材に応じた藤澤さんと伊佐さん。ともに国内、海外問わず数々の大会で実績を残しており、東京五輪出場が期待されている。

 藤澤さんがスケートボードを始めたのは5歳の頃。父親の影響でのめり込むと、10歳の頃には、高度な技を次々と決める動画がインターネットに上がり話題となった。2017年には「世界一大きな女子のスケートボードイベント」とも言われるアメリカの大会に初出場し、1位に輝いた。

 一方、伊佐さんが競技を始めたきっかけは、華麗な技を決めるライダーの姿に幼心に憧れを抱いたこと。危険性を心配した親の反対もあったが譲らず、夢中で練習したという。昨年の全日本選手権では並み居る強豪を抑えて優勝を果たしている。

理解し合う「名コンビ」

 同い年で同性ということもあり、幼い頃から大人に交じって一緒に練習することの多かった二人。伊佐さんが「虹々可は自分に厳しい人。私も怒られてばっかりで…」と話せば、藤澤さんは「今は私の知ってる昔の風椰じゃない。社交的でお姉さんになった」と返すなど互いを知り尽くす。一方で性格は真逆な一面も。ともに今でも競技中は恐怖心が生まれるというが、「考えると怖くなるからとりあえずやってみる」と話す行動派の藤澤さんに対し、伊佐さんは「『転ぶとしたらこうだろう』って、ある程度想定してから滑る」慎重派。取材中、伊佐さんがとぼければ、藤澤さんがすかさずツッコミを入れる。性格は違えど、競技仲間としても友人としても息の合った「名コンビ」だ。

 気の置けない関係でありながら、互いに尊敬の念は忘れない。「虹々可は『それ日本人がするか!』ってくらいすごいことに挑戦する。その根性がすごい」「風椰はあまり練習しないのに、大会ではミスをしない。正確さがすごい」。得意な技はともに回転系。出場する大会が一緒になることも多く、二人だからこそ分かりあえるアドバイスを送り合っている。

 海外の大会への参加も増え、スケートボードを通じて交友関係が広がった二人。性別や世代を問わず競技仲間が増えたという。海外選手であっても、ボード一つあれば言葉は気にならない。「それがスケボーのすごい所で、魅力でもある」。ともに一日平均4時間以上練習に明け暮れ、休日も「思わず滑れるスポットを探してしまう」というスケボー漬けの毎日だ。

ライバルでなく仲間

 いよいよ来年に迫った東京五輪。初めての正式種目となって以降、スケートボードはメディアの注目の的に。伊佐さんは「『スケボー』というとあまり良いイメージを持たない人もいると思う。オリンピック競技として頑張っている人もいるんだと伝わってくれたら嬉しい」と期待を込める。五輪は二人にとって、世界全土を巻き込んだ「特別な」舞台。藤澤さんは新体操を習っていた幼少時代、「いつか新体操でオリンピックに出たい」と話していたといい、「違う競技だけど、出場できる可能性があるのは嬉しい」とほほ笑む。

 街中に存在する階段や手すりなどを模したコースで技の難易度やオリジナリティを競う種目「ストリート」で五輪をめざす二人。互いをライバルではなく仲間だと認め合っており、伊佐さんは「ずっと一緒に練習してきているし、二人で出場できたらベスト」と話し、「まずは代表選考に漏れないように頑張りたい」と口を揃えた。

 将来は「選手に限らずスケボーに携わっていたい」と伊佐さん。一方、藤澤さんは「30代くらいまでスケボーで頑張って、いつかブランドを立ち上げて社長になりたい」と夢を語る。二人で切磋琢磨し、励まし合って歩んできたスケートボード人生。二人のライダーが東京の夢舞台へ滑走する。
 

豪快なジャンプを決める伊佐さん=同
豪快なジャンプを決める伊佐さん=同
ハンドレール(手すり)を滑走する藤澤さん=4月17日、小山公園ニュースポーツ広場で撮影
ハンドレール(手すり)を滑走する藤澤さん=4月17日、小山公園ニュースポーツ広場で撮影

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