「GLP ALFALINK 相模原」全５棟完成イメージ
物流施設の開発などを行う日本ＧＬＰ（本社：東京都港区／帖佐義之代表取締役社長）は２月10日、中央区田名に建設予定の多機能型物流施設「ＧＬＰ ＡＬＦＡＬＩＮＫ 相模原I」の起工式を行った。来年８月には日本最大級の物流施設の一部が開業する予定だ。
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「ＧＬＰ ＡＬＦＡＬＩＮＫ 相模原」は総敷地面積約30万平方メートル。２０２４年までに全５棟を建設予定で、総延床面積は約65万平方メートル、総開発費用は約１４００億円。「創造連鎖する物流プラットホーム」をコンセプトに日本ＧＬＰが発表した新ブランド「ＡＬＦＡＬＩＮＫ」の第１号施設として建設される。
「I」の敷地面積は約13万７０００平方メートル。地上６階建て鉄筋コンクリート造で、延床面積約30万６０００平方メートル。施設の最上階６階部分はトラックターミナル仕様になっており、佐川急便および西濃運輸の入居が既に決定している。施設内にターミナルを設けることで出荷や集荷の効率が大幅に向上し、集荷の締め切り時間延長も可能になると想定。加えて、物流業界の課題でもあるトラックの積載効率の改善や配送距離の短縮による環境負荷の低減にも期待が寄せられている。帖佐社長は「物流施設は時代の変化とともにその内容を変えてきた。今までの閉鎖的なイメージから地域にも幅広く利用してもらえる公共性を持った施設にしたい」と話す。
ギオンも拠点に
同施設には地元のギオンも入居を決めた。同社が入居するのは施設１階の冷凍冷蔵設備を備えた倉庫スペース。昨今の食生活の多様化やライフスタイルの変化を背景に需要が高まっているコールドチェーン物流に対応するために設けられた設備で、冷凍・冷蔵・常温の３温度帯に対応している。ギオンの祇園義久会長は、「私たちは相模原市で生まれて育った企業。今後も本業の物流事業で地元に貢献していきたい。食品流通で重要となる３温度帯の施設に入居することができて感謝している」と語った。
公園などを開放
同時に建設される共用棟「リング」には施設内で働く人のための託児所やカフェ、フィットネスジム、コンビニなどが入店予定で、近隣住民も利用できる公園の整備も計画されている。
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