大島在住でボクシングWBO世界フライ級3位の中谷潤人選手(22)=M.Tジム=が9月17日、市役所を訪れ、王座決定戦への意気込みを本村賢太郎市長に語った。
三重県出身の中谷選手は、左ストレートを武器に2015年のプロデビュー以来20戦20勝。5年ほど前に相模原へ拠点を移して所属ジムで練習に励んでいる。世界挑戦へ向け昨年、日本タイトルを返上。空位となっている世界フライ級チャンピオンの座をかけ、1位のジーメル・マグラモ選手(フィリピン)との王座決定戦へ向けて調整を続けているが、試合は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月、8月と2度にわたり延期となっている。所属ジムによれば「年内に試合ができるよう調整中」という。
この日、本村市長に対して中谷選手は「延期は残念だが、プラスととらえこの期間に充実した練習ができている」と述べ、「世界チャンピオンになって相模原や日本の皆さんに明るいニュースをお届けできるように頑張る」と力強く話した。
本村市長は「コンディションをつくるのは大変だと思うが相手も同じ。負けないように最高のパフォーマンスを期待している」と応じ、「中谷さんに世界タイトルを取っていただければ市民への大きなプレゼントになり子どもたちの励みにもなる。市も応援している」と中谷選手を激励した。
訪問後の取材で中谷選手は「デビュー前から住ませていただいている相模原から世界チャンピオンになって恩返しできたら」と語り、「フィリピンもコロナの影響がすごいと聞く。安全に過ごしてもらいたい」と相手を気遣う一面も見せた。