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市出身俳優水石さん 食料支援企画を立ち上げ ひとり親家庭に向けて

社会

公開:2021年4月22日

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クラファンプロジェクトを立ち上げた水石さん
クラファンプロジェクトを立ち上げた水石さん

 相模原市出身の俳優・水石亜飛夢(あとむ)さん(25)がこのほど、ひとり親家庭に食料支援をする企画「#Be A HEROプロジェクト」を始動した。食材購入費などを募るため4日から開始したクラウドファンディング(ネット上の寄付、以下クラファン)は1日目で当初の目標金額に達したものの、水石さんはさらなる支援の拡大をめざして活動を続ける。

 水石さんは、今年3月までテレビ朝日で放送された「魔進戦隊キラメイジャー」のメインキャスト「キラメイブルー」こと「押切時雨」役を演じ、子どもや保護者世代にまで人気を広げた。

 今回のプロジェクトのきっかけは1通のファンレターだった。そこには働きながら1人で子どもを育てる女性から、「コロナの影響で給与も激減し、子育ての負担も多く死にたいと思った。でもキラメイジャーと亜飛夢くんの存在に救われた」というメッセージが。水石さんは、限界まで働いていながら、子どもに食べさせるのに精一杯な家庭があることを知り、居ても立ってもいられずにプロジェクトの立ち上げを決意。ひとり親家庭を対象に食料を配給するフードバンク「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンに連携を依頼した。そして、同法人を通じてひとり親世帯へ生鮮食品などを配給するクラファン企画「#Be

 A HEROプロジェクト」を発足。プロジェクト名には「あなたも誰かのヒーローになれる」という意味を込めた。

次なる目標へ

 自身も新型コロナウイルス感染拡大の煽りを受け、収録が中止になったり、出演映画が公開延期になったりとさまざまな事態に巻き込まれた。そんな中、「子どもや保護者の気晴らしになれば」と昨年5月からインスタグラムを活用したライブを配信するなどの活動を行ってきた。

 水石さんはプロジェクトの立ち上げにあたり「誰にも理解してもらえなかったり、批判されたらと思うと不安や恐怖でいっぱいだった」と振り返るが、いざ4日に始動すると、わずか1日で目標金額に設定していた300万円の寄付が集まった。「多くの人が『誰かの助けになりたい』と思って協力してくれた。きっかけとして選んでくれて、うれしかった」。応援コメントも数百通寄せられ、一つひとつに自ら返信した。

 支援はひとり親家庭にとって食費の圧迫が大きくなる夏休みの期間(7・8月)で、1世帯あたり約5000円の生鮮食品などを提供する。大崎駅(東京)での配布を予定。対象はグッドごはんの登録者(ひとり親家庭医療証の受給者で、原則配布場所で受け取り可能の人)。

 現在、クラファンのネクストゴールを700万円に再設定し、食品の配布場所を増やすほか、直接取りに来られない人へ配送の検討を行うなど支援拡大をめざしている。クラファンは5月27日(木)の午後11時まで受け付け。詳細はhttps://readyfor.jp/projects/BeAHEROで検索を。

 水石さんは「旗振り役として、最後まで真摯に取り組みます。相模原市出身のヒーロー俳優として、子どもの笑顔や未来を守っていきたいので、地元の皆様にも活動をぜひ知って欲しい」と呼び掛けている。

「グッドごはん」のメンバーと水石さん(左から3番目)
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