65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナワクチンの優先接種について相模原市は、国が示す7月中の完了をめざして接種の加速化を図る。対象となる約19万6000人分のワクチンは7月上旬にも全て市に供給される見通しで、集団接種会場の拡大やコールセンターの回線増設に加え、ワクチン接種推進課を新設するなど体制の強化を進めている。
6月13日時点で65歳以上の市内高齢者のワクチン接種率は1回目の完了が約24・4%(47894人)、2回目が約2・8%(5489人)。市は65歳から74歳までの高齢者に向けて順次クーポン券(接種券)を発送中で、接種は72歳〜74歳までが6月21日(月)から、69歳〜71歳までが28日(月)から、65歳〜68歳までが7月5日(月)からそれぞれ開始する。
臨時の集団接種会場も増設。旧相模原協同病院(橋本)、グッディプレイス相模原3階(中央区)、相模女子大学内のマーガレットホールと茜館(南区)が新たに加わる。接種を実施する期間は旧協同病院とグッディが6月21日(月)から7月31日(土)までの毎日で、相模女子大学は1回目の接種が6月26日(土)・27日(日)・7月3日(土)・4日(日)。2回目が7月17日(土)・18日(日)・24日(土)・25日(日)。
加えて、予約や相談、問い合わせを受け付けるコールセンター(【電話】042・767・2101/【電話】050・5445・4357)については、60回線で運用しているところ、6月17日(木)から100回線に増設する。
なお、65歳以上の高齢者への優先接種以降は、高齢者施設などの従事者、基礎疾患のある人、その他の市民へ順次対象者を拡大。満12歳〜64歳までの約47万人に向けて、6月下旬からクーポン券(接種券)を発送する予定で、予約開始日や接種を実施する時期は決まり次第、市の広報やホームページを通じて発表される。
「接種推進課」を設置
市はワクチン接種業務に迅速に対応するため、組織再編し、6月11日付で新たに「新型コロナウイルスワクチン接種推進課」を設置。これまでは市疾病対策課内に置かれた「新型コロナウイルスワクチン接種班」が業務を担っていたが、同課から分離して課に格上げとなった。これにより従来の1班体制から予約システムや今後の接種スケジュールの管理、会場の増設を行う「総務調整班」、接種の実施・調整役となる「集団接種班」と「個別・訪問接種班」の3班を新設課内に整備。より効率的に接種を実施したい考えで、今後さらに集団接種会場の増設や個別会場での1日あたりの接種回数を増やすなど調整を進めていく。
同課の有本秀美課長は「ワクチンの接種を希望する方は全員受けられるように供給されています。市も接種を早められるように取り組んでいきますので、焦らずお待ちください」と呼びかけている。
さがみはら緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|