津久井ヶ丘幼稚園(井村勉園長/長竹)で10月20日、園児たちが園庭にある「消火栓ホース格納箱」にさがみんのイラスト塗装を施した。
格納箱には消火用ホースやノズルが収納されており、火災の際には、地域の消防団員や地域住民がいち早く初期消火にあたる。市消防局警防課によると、市内では工場などの施設を除き、消防署や分署から距離が離れている旧津久井地域にのみ約1200基設置されている。
同幼稚園は、現在来年4月の認定こども園移行に合わせ、現園舎の隣に新園舎を建設中。格納箱はもともと現園舎の園庭にあったもので、新園舎建設に合わせ市消防局から同園にイラスト塗装の提案があった。井村園長は「塗装に携わった記憶が園児たちに残り、のちのちの防災意識の向上につながるの」と快諾した理由を話す。
当日は、園を代表して年長のれんげ組31人が参加。消防車と親しみある「さがみん」のイラストの下絵が描かれた格納箱を前に、園児らは一生懸命筆を走らせた。色塗りを終えた園児たちからは「めっちゃ楽しかった」「赤がじょうずに塗れた」「ちょっとむずかしかった」など声が聞かれた。格納箱は、来年の新園舎竣工に伴い敷地内に設置される予定。
市「初めての試み」
同日は塗装の他に、津久井消防団第5分団第3部(長竹消防団)による全園児向けの防災教室も実施された。これまでは市消防局員が行うのが主流だったが、「より地域に根差した教室を執り行うため、地域住民でもある消防団による教室指導や、園児による消火栓の塗装体験などを行ってもらった」と担当者は話す。今回、教室の指導を行った団員の中には、同園の卒園生や現在在園している園児の保護者もいたという。
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