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『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話 その39 びまん性特発性骨増殖症(DISH)について
前回、脊椎靭帯骨化症についてお話ししましたが、これに関連した疾患にびまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis:DISH)があります。脊椎では前縦靭帯を中心に広範囲で骨化を生じ、胸椎に多く認めます。日本人の有病率は約10%との報告があり、70代以上の高齢男性では約40%との報告もあります。
骨化が腰椎にまで及ぶと脊椎の可動性が低くなり、腰の曲げ伸ばしが困難になります。また、骨化せず可動性が残った脊椎に負荷がかかるため、その部位が変形して痛みや神経障害を生じたり、骨折を発症することもあります。DISHに関連した骨折は近年増加傾向にありますが、通常と比べ骨折部への負荷が大きくなり自然治癒しづらいため、手術が必要になる可能性が高いです。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については6月27日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
![]() 70代男性 第12胸椎椎体骨折 セメントによる椎体形成術とスクリューによる脊椎後方固定術施行左:発症時 中:発症10か月後 右:術後1年
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