市が4月からスタート 養育困難時に一時預かり
今年4月より市は、小学生以下の子どもを持つ保護者が、一時的に養育が困難となった場合に短期間子どもを預かる、子育て短期支援事業を開始する。事業を通じ、安心して子育てと就労を両立できる環境向上を目指す。
保護者の病気や怪我、出産による入院や育児疲れなど精神的理由から、子育てが一時的に困難と市が判断した場合が対象。各区のこども家庭相談課が受付・相談窓口となる。
同事業は、母子家庭などが安心して子育てをしながら働くことができる環境整備を目的に、厚生労働省が推進してきた。県内でも、他の政令指定都市をはじめ導入済みの自治体が多い。一方、本市では、24時間開所で、保育士などの専門家が揃う児童福祉施設が無く、事業化が進まなかった。そのため、保護者から一時預かりの相談・要望があった場合は、児童相談所の一時保護を活用していた。しかし、家庭内暴力から子どもを守るイメージのある児童相談所へ子どもを預けることに、保護者からは抵抗感も強かった。
こうした中昨年6月、24時間開所で子育ての専門家が揃う母子生活支援施設が市内に開所し、同事業導入が可能になった。同施設では、配偶者のない女子等を入居させ、生活と自立を支援しているが、今回2歳児以上の一時預かり場としても活用する。0歳児・1歳児については、同施設に乳児用の設備が無く、看護師もいないため、近隣市の乳児院と提携。市内での一時預かり実現は課題だ。窓口への申込は基本7日以上前。最大7日利用可。1日の料金は2歳未満5350円、2歳以上2750円。世帯状況で例外あり。詳細は緑こども家庭相談課【電話】042・775・8815(4月から)へ。
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