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自殺対策 理・美容師「私に話して」 業界で、ゲートキーパー学ぶ

公開:2013年2月21日

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鈴木貴市会長
鈴木貴市会長

 市内の理・美容業者などの団体が所属する、相模原環境衛生協会(鈴木貴市会長=写真)では、自主的に自殺問題への対策をはじめた。5日には、外部講師を招き、ゲートキーパーについて学ぶ講習会が初めて行われ、市内130以上の理髪店が参加。”身近なサービス業”である身分を生かした、自殺防止に向けた方策などを学んだ。

 12日にも、美容師を対象にした同様の講習が行われた。

会話できる場所

 ゲートキーパーとは、門番の意味から転じた、「気づき、見守りをする人」のこと。全国の自殺者は平成10年から15年連続で3万人を超えており、昨年は2万7776人だった(警察庁の統計)。市内では2011年に年間160人を数え、中高年の割合は全国平均と変わらないものの、若年層の自殺者数が多くなっているのが現状だ。

 近年理容業界では、技術者が自殺を考えている人の”見守り”に関わろうという機運が高まっているそう。そこで同協会では、市に相談を持ちかけ、講師派遣を依頼。今回の講習実施の運びとなった。

 理・美容店は調髪をしながら、利用客と自然と会話することができる空間。他のサービス業に比べても、業務以外の何気ない話が多く生まれやすい。南区旭町で理容店を営む鈴木会長によると、中には、人間関係の悩みを相談する人もいるという。「(気心が知れると)自分から色々と話をしてくれる人も。子どもの話や離婚などの身の上話もされるね」と、理・美容師の聞き手としての役割を話す。時には、「この人、これから夜逃げするんだな」ということが、わかるときもあるという。

 このゲートキーパー活動では、その人の抱える悩みへの「気付き」がまず大切になるそうだ。必要であれば、相談先の紹介も役割の一つ。

 今後同協会では、市との協定締結なども視野に入れ、取り組みを推進していく予定。「この活動が、自分たちの業種だけでなく、他の団体・サービス業に広がっていけばいい。まずは我々に話す中で、気付くことができれば」
 

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