横山公園多目的施設 来年4月から供用開始へ 球技、催事の場として期待
横山公園内の陸上競技場廃止にともない、2014年から整備が進められてきたサッカーなどの球技やイベント利用ができる「多目的フィールド」が今年度内に完成し、来年4月から供用開始される見通しとなった。施設が供用されれば、市内に拠点を置く4つのホームタウンチームが練習などを通じ、市民と交流する機会の増加が予想され、地域の運動会などにも利用することができることから、市民の間では期待が高まっている。
日本陸上競技連盟(陸連)の公認だった横山公園内の陸上競技場は1978年に設立。市内の貴重な運動施設として長年にわたり市民に親しまれていた。そうした中、07年には市内最大規模の相模原麻溝公園競技場(現・相模原ギオンスタジアム)の供用が開始されると、08年には陸連の公認規程の改正によって公認が取り消されるなど、公式競技を行う場としての役割を終えつつあった。
一方で、市内を拠点に活動する4つのホームタウンチームの活躍もあり、市民間でのサッカーをはじめとした球技への人気は年々高まり、環境の整った球技場新設へのニーズが増していった。こうした現状を受け、市では同公園内の陸上競技場の役割を見直し、市内でのニーズが高い球技種目や各種イベントが開催できる人工芝の「多目的フィールド」へ改装する計画を発表。14年から整備を開始した。当初は16年の供用開始をめざしていたが予算が確保できず、1年遅れの17年4月から開始される見通しとなった。
市によると、同施設は120人規模の観客席、照明設備、防球ネットなどが設けられる予定。ホームタウンチームとの交流イベントのほか、近隣幼稚園、小学校が運動会などで利用するケースも想定されている。過去に陸上競技場で運動会を行っていたエポック保育園(中央区相模原)の榎本秀一園長は「陸上競技場には芝生部分があり、けがの心配が少ないので利用していました。人工芝になる来年4月以降、また利用したいです」と期待を寄せた。
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