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「香福豚」普及展開進む 市内生産者ら学校に寄贈

社会

公開:2018年2月22日

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生産者である(有)相模原畜産の金井社長
生産者である(有)相模原畜産の金井社長

 相模原産のブランド豚「さがみはら香福豚(こうふくとん)」の普及に向けた展開が進んでいる。生産・飼育を手掛ける中央区上溝の養豚農家「(有)相模原畜産」(金井睦社長)と、同宮下本町の食肉加工・販売業者「(株)サトミ」(佐藤清隆社長)らで構成する生産・販売グループは市内の小中学校への供給や農産物直売所での販売などを進める中、このほど県立相模原中央支援学校(同共和)に香福豚50kgを寄贈した。同グループではこれを機に今後も市内各所に寄贈を行い、多くの市民に香福豚を食べてもらうことを通じて、農畜産業への理解や地産地消を広めていきたい考えだ。

 香福豚は2013年に販売をスタート。金井社長が自社のブランド豚の生産を考えていた中で、佐藤社長が「相模原産の特色のある豚肉を作ってもらえないか」と話しを持ちかけたことがきっかけで開発された。4種類のハーブを飼料としているため、柔らかさや旨味が強いだけでなく豚肉特有の獣臭が少ないのが特徴。加えて、生産からと畜、加工、販売に至るまで(有)相模原畜産と(株)サトミを含む4社だけで行い、互いの目が行き届く範囲で流通を管理することで、偽物の販売や偽装表示を防ぎ、安心で安全な肉として市内の農産物直売所や飲食店などで提供されている。

 一方でさらなる香福豚の知名度向上を模索するべく、同グループは昨年11月に行われた地場農畜産物商談会「さがみはらのめぐみマッチングフェア」に参加。そこで知り合ったのが、市内産の農畜産物を使ったパンの製造・販売に授業の一環として取り組んでいる中央支援学校の職員だった。今回は、諸条件によりパンの具材としての利用には至らなかったが、グループの提案で、同校の給食用として寄贈する運びとなった。

 全国でも指折りの豚肉の消費量を誇るという相模原市。その一方で、市内の養豚農家はここ10年程で(有)相模原畜産を含め2軒にまで減った。その背景には、養豚を行う上で避けられない臭いやハエの発生などの問題がある。相模原のように市街地やその周辺で行う都市農業を継続させるためには、そうした問題に対する地域住民の理解は必要不可欠で「自分たちの豚を市民の皆さんに食べてもらうことで、養豚農家に対する理解につながればという思いもある」と金井社長は話す。

 今後は、市内の学校や高齢者施設への寄贈を含め、より多くの人に香福豚を食べてもらう機会をつくることで、認知度を向上させ、農家に対する理解や地産地消につなげていく構えだ。香福豚は現在緑区内では、「あぐりんずつくい」(緑区)などで販売されている。

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