緑区選出の神奈川県会議員の八木大二郎氏(55・自民党)は9月10日、市立産業会館で記者会見を開き、任期満了に伴う来年4月の市長選に、無所属で立候補する意向を表明した。
記者会見の冒頭、「多選の停滞市政を打破し、新しい相模原をつくる」と決意を表明した八木氏。現在の加山市政について「多選による弊害、市民対話の軽視、経常収支比率の悪化など硬直する財政、人づくりの意識の希薄さ」といった問題点を挙げ、風通しの良い市政運営とその風土づくりの必要性を話した。
こうした市政を変えるため、10の主要政策に力を注ぐ考えを明かした。具体的には、まず3選12年を最長とする案を軸とする法的拘束力を持つ「多選禁止条例」の制定に言及。加えて、車両基地が予定される鳥屋地区へのリニア博物館の誘致とインバウンドの開拓、初となる相模原市立高校の設置、図書館の整備と読書通帳の導入などの独自案も発表した。また、併せて、美術館2館建設計画の白紙化と補給廠返還地の大型開発計画の見直し、大型防災拠点の整備、デリバリー給食の見直しと給食費の無料化検討、高齢者に対する移動手段の確保、がん患者・認知症家族や、中小企業への支援強化などの必要性も訴えた。今後、政権公約となる「さがみはら進化ビジョン2019」を策定する考えも示した。
八木氏は、県立城山高校卒業、明治大学大学院ガバナンス研究科修了。城山町職員を経て、2003年に城山町議選に出馬し初当選。06年当時、相模原市との合併に慎重だった町長がリコールされた直後の町長選で、合併推進を訴え、町長の座に。07年合併後の相模原市議選で当選後、11年の県議選で自民党公認候補として当選を果たした。現在2期目。
来春の市長選には、9月10日現在で、4選を目指す現職の加山俊夫市長(73・無所属)と、新人で相模原市議の宮崎雄一郎氏(52・無所属)が立候補を表明している。
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