大島の相模川自然の村公園内に構える古民家「旧青柳寺庫裡(きゅうせいりゅうじくり)」では現在、1999年の移設・復元以来初となる茅葺屋根の葺き替えが実施されており、3月の完成をめざして作業が大詰めを迎えている。
県の重要文化財にも指定されている古民家は江戸時代中期(18世紀初期)に建てられ、かつては現在の南区上鶴間に立地する青柳寺内にあった建物。庫裡とは僧侶が居住する場所で、県内では珍しく茅葺屋根の保存状態が良く、近世の庫裡と民家との関連を調べる上で歴史的価値を有することから現在の場所に移転し復元されていた。
葺き替えに向けた作業は昨年9月から始まり、茅葺職人の現地調査などを経て工期中の雨風を防ぐために仮の屋根を設置。古い茅を解体し、傷んだ下地を修繕した後、新しい茅を敷き詰めていく。3月の完成に向け、作業は後わずかとなっている。
特別公開も人気
葺き替え作業中にはこれまでに計4回、一般の人を対象にした特別公開が行われ人気を集めている。過去の特別公開では、参加者が茅葺職人の作業に見入り、普段は聞くことのできない貴重な話しに耳を傾け、楽しむ様子が見られた。
完成直前の2月17日(日)にも最終回が予定されており、管轄の市文化財保護課では参加を呼び掛けている。
特別公開の詳細は、市の公式ホームページもしくは同課【電話】042・769・8371へ。
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