市消防局は9月2日から4日にかけ、下溝防災消防訓練場(南区)で国内初導入の「傾斜警報監視システム」を使用し、大規模地震災害を想定した訓練を実施した。
同システムは土砂崩落や建物の倒壊する危険性が高い箇所にセンサーを設置し、土砂の傾きを予兆すると音と光で警報を発する。同局は活動を行う隊員にいち早く危険を知らせるため改良を加え、センサーに警報を発する回転灯の搭載も行った。同局はこれまで杭や立木などの間にテープを張り、緩みや張り具合を目視により土砂災害の予兆を確認していたが、昨年の台風19号での救助活動の際、微小な変化の確認や、隊員の安全管理に課題が残ったことが導入の契機となった。
訓練では隊員らが資器材についての説明を受けた後、地震災害現場を想定した場所でシステムを使用しながら訓練を行った。消防では「安全管理面が向上されるとともに、二次災害を防止しながら早期に要救助者の救出に着手することが期待できる。今後も災害に対して万全を期するために訓練を繰り返し、本市消防力の向上につなげたい」と話している。
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