神奈川県丹沢地域にだけ生息するという珍しい花「サガミジョウロウホトトギス」が、相原にある清水弘さん(68)の自宅庭で開花した。
この花は、ユリ科ホトトギス属の多年草で、日本のレッドデータでは絶滅危惧IAに次ぐ絶滅危惧IBに指定されている(2021年)。レモンイエローの花を付け、花の内側には赤紫色の斑点があるのが特徴。その釣鐘型の可愛らしいフォルムからか、「ジョウロウ(上臈)」には「貴婦人」という意味がある。
自宅の庭で花菖蒲など多数植物を育てている清水さんが、サガミジョウロウホトトギスの花を咲かせたのは初めて。同花は沢近くの崖などに垂れ下がって咲くことが多く、十分な湿度が生育の鍵となる。10年ほど前に一度苗を購入しチャレンジしたことがあったが、その時はうまく花が付かなかった。苗は売りに出される頻度が低く、前回と同じ専門業者から再び購入できたのが一昨年のこと。昨年は鉢で育てたため湿度が十分でなく花が咲かなかったが、今年はあえて湿度の高い北側の軒下に植栽。9月29日に10個ほど開花したのを発見した。
清水さんは、「やっと咲かせることができた。1週間ほどで見頃は終わってしまったが、来年また挑戦したい」と嬉しさを語った。12月頃に種が採取できるので、徐々に株を増やしていく意向だ。
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