今年の春のスギ花粉飛散量について神奈川県はこのほど予測を発表し、例年に比べてやや少ないとの見解を示した。
春のスギ花粉飛散量を予測するため、自然環境保全センター(厚木市)では毎年、県内のスギ林30カ所で花粉を飛散させる雄花の着花量を調査して結果をまとめている。今回の調査結果では着花点数の平均値が37・8点となり、昨年の48・7点および過去25年間の平均値44・5点を下回った。2017年からの過去5年間で見ても最低の数値になっている。
県によると、雄花の着花量は冷夏になった場合に少なくなる傾向にあるとされる。昨夏は日照時間、気温は平年並みだったものの、降水量が平年の2倍だったため、雄花が少なくなる気象条件に該当したことから雄花の着花量が少なくなったとしている。
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