横須賀の「新成人のつどい」(成人式)が今月9日、不入斗町の横須賀アリーナで開かれ、あでやかな着物や真新しいスーツに身を包んだ新成人が大人の仲間入りをした。今年の新成人は、市内で4374人。式は同実行委員会のメンバーが中心となって企画・運営し、二十歳としての誓いを発表する「新成人の主張」も初めて行われた。
地元企業が協賛
式の企画や準備、当日の司会などは、公募で集まった新成人のつどい実行委員会の委員が行い、一からつくり上げた。運営費など必要経費の捻出のために、メンバー自ら横須賀の企業を訪れ協賛金を募るなど、精力的に活動。また、投稿サイト「ツイッター」で式の情報発信をするなど、初の試みもあった。
吉田雄人市長はこの日のあいさつで、「大人は、人のために何かできる人のことを言うのではないか」と述べた上で、「今日、この会場で一番大人なのは、実行委員会のメンバーたち。横須賀市は、ほとんど成人式にタッチしていません。場所を貸しているだけです」と話し、同委員会の努力をねぎらった。
「両親に感謝」
また、初めての企画では、市内各中学校の卒業生代表として、当時の思い出やこれからの抱負やなどを自由に発表する「新成人の主張」も行われた。同窓生の晴れ姿に、会場からは拍手や歓声が沸き起こった。
長井中を卒業した男性は、「将来は長井で教員になりたいと目標をもっていたが、『震災を経験した子どもたちに何を教えるか』を考えた時、自分の見ている世界の狭さを感じた」と話し、「目に見える世界が全てだとは思わずに、常に学び続ける」と誓った。
大楠中出身の女性は、両親への感謝の気持ちを述べた。自身の浪人時代を振り返りながら「私のことを100パーセント肯定し続けてくれ、その支えのおかげで第一志望の大学に合格できた。両親には感謝してもしきれない。これからは大人として、両親が誇れるような立派な人になり、恩返ししたい」と堂々とスピーチした。
また、県立武山養護学校を卒業した男性は、「昨年、フォークリフトの免許を取ることができた」と報告した。
このほか歓談の時間には、各中学校の校舎がスライド上映され、新成人は友人との再会を楽しみながら、当時を懐かしんでいた。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>