再生した235基の墓 戦没者眠る墓地修復完了
旧海軍の戦死者・殉死者のために設けられた馬門山墓地(根岸町1の5)の修復作業が先月20日に完了。今月2日に大津行政センターで竣工式が行われた。
約2万5000平方メートルの丘陵地にある同墓地は、士官や一般兵などの個人墓が約250基建つ。長年の雨風により破損や倒壊など荒廃が進んでいたが、個人の所有物であるため市の介入ができない状況であった。
修復に乗り出したのは海上自衛隊OBらが集い、慰霊顕彰などを行う公益財団法人「水交会」。財団法人「防衛施設周辺整備協会」からの助成を受け、今年の4月に着工した。歴史を感じる外観をできるだけ維持させるため、破損の少ない墓の上部には手を掛けず土台を中心にコンクリートで固め強度を保つ工法が採用された。
毎年5月に同墓地で墓前祭を主催する水交会横須賀支部の本多一雄事務局長は「今後は維持活動に力を入れていきたい」と感謝の意を唱えた。
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