振込詐欺被害1億円超え 手口巧妙「受取型」も
横須賀市地域安全課は、今年1月から8月の市内の振り込め詐欺被害額が約1億830万円に上ったことを明らかにした。件数は31件で、昨年の同時期と比較し21件増。市内では6月に80代の女性が2830万円、9月に70代の女性が300万円だまし取られるなど被害が後を絶たない。理由について市担当者は「現段階では不明だが、市内の高齢者名簿が出回っている可能性がある」と注意を呼びかけている。
市では地域で発生した犯罪情報を登録者にいち早くメールで配信する「よこすか防犯あんしんメール」や警察と協力して防犯講習会などの啓発活動で振り込め詐欺防止に努める。しかし、近年主流になりつつある直接犯人グループが金銭を受け取りに来る「受取型詐欺」など手口が巧妙化しており、対応に苦慮しているのが現状だ。警察担当者は「振り込め詐欺の認知度が高まるほど、世間体を気にして警察に届け出ない人もいるのでは」と潜在的な被害者も少なくないと予測する。
神奈川県内の同時期の被害件数は666件で昨年と比べすでに約2倍、被害額は約22億5600万円で約2・7倍と、昨年を急速に上回るペースで被害が発生している。
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