病院と救急車が情報共有 YRP研究所がシステム開発
横須賀市とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は今月から、病院と救急車を情報通信端末でつなぐ「救急医療支援システム」の実証実験に着手した。救急車両に搭載したカメラやタブレット端末を使用して、傷病者の映像を医師に提供するほか、病院のベッドの使用状況などをリアルタイムで共有する。実用化をめざして来年3月末まで行う。
実用化めざして実験
同研究所は市などが出資する第3セクター、(株)横須賀テレコムリサーチパーク内にある機関。救命搬送の迅速化と早い段階で適切な治療を行うことなどを目的に開発を進めてきた。全国でも初の取り組みとなる。
協力する医療機関は救急患者の受け入れ態勢のある市立うわまち病院と横須賀共済病院。市内に12にある救急隊のうち長浦、三春町、南、浦賀、野比の5つの救急隊の車両にカメラやタブレット端末を搭載し、病院と救急隊とで情報の共有化を図る。医師が遠隔でカメラ操作を行い、患者の状況を把握することも可能としている。このほかGPS機能を活用して病院側が救急隊の現在地を地図上で確認できる仕組みも設ける。
すべての情報は不正アクセスをブロックする接続技術を導入しているという。
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