横須賀商工会議所(平成町2の14の4)は、”プチ起業””ママ起業”と呼ばれる小さな事業を立ちあげる女性を対象にした創業支援に乗り出す。景気低迷や人口減少に伴う市内の事業所数の減少を、女性の社会進出を後押しすることで補う狙い。創業に必要なノウハウを学べるアカデミーを開講し、今年度中に10人程度の起業家を誕生させる。
創業講座で社長業見聞も
女性限定で行う講座の名称は「創業ウーマンアカデミー」。同商議所では、毎月の売上として5万円、10万円をコンスタントに稼げる女性経営者の育成を想定。創業をめざす人だけでなく、立ち上げ3年以内の人にも参加を呼び掛ける。
講師を務める前橋和美氏(ハチ・ビット代表)によれば、「子どもと過ごす時間を捻出するために、起業を選択する女性が増えている」という。こうした背景を踏まえ、起業をめざす人らの仲間づくりの場としても機能させていく。
アカデミーは、従来の創業支援とは別の角度で展開。事業計画の立て方や運転資金のやり繰りに関する座学だけでなく「販売体験」や同商議所女性会メンバーの職場を訪れて、経営の現場を見て学ぶ「社長業見聞」を実施する。
開業後のサポートも行っていく方向で「伴走しながら創業者の心配事をつぶしていく」と同商議所の担当者。永続的な経営に必要となる集客や販促に関する相談に応じていく。
7月2日(土)開講で全8日間7講座のカリキュラム。9月11日(日)が最終日となる。定員10人で先着順受付。参加費5000円。会場は同商議所。これの前段として6月2日(木)の午後6時半から「プレアカデミー」も実施、参加無料で具体的な説明が聞ける。
問合せは【電話】046・823・0402
支援制度を上手に活用
「自分の店を持ちたい、という気持ちだけで知識はゼロ」。2012年に独立開業した「イリディッセンスヘアーサロン」(本町2の18)の鈴木智恵さん(39)=写真=は、商議所の創業支援を積極活用して夢を叶えた。事業計画書を作成することで目標や課題を明確化。金融機関から融資を受ける方法も教わった。
開店から4年が経過して、客数も売上も安定。エステ部門の開設など、次の目標も見えてきたところだ。現在、ママスタイリストが時短勤務できる職場づくりにも取り組んでいる。
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