市民グループ「おおくすエコミュージアムの会」は、大楠地区の自然環境や文化遺産、人々の営みをまとめた冊子『続・ふらりおおくす 横須賀西海岸』(B5判・91ページ)=写真=を刊行した。2013年に活動10年の記録として手掛けた冊子の続編。書き残していた情報を新たに加えた。
同会の発足は03年。地域に受け継がれてきた自然や文化、風習などを財産と捉えて保存・活用していく「エコミュージアム」の理念に基づき活動を続けてきた。約50人のメンバーが興味や関心のある分野を掘り下げて調査研究を行っているほか、ツアーや観察会、小学生を対象にした環境学習などを行っている。
今回の冊子は2023年に迎える会発足20周年記念誌の位置づけ。7人の編集委員が原稿を持ち寄って編んだ。「ナラ枯れ」の影響を受け、10年間で大きく変化した大楠地域の自然、大楠山で出会える蝶や野鳥、庚申塔の所在調査などを収録。同会の知恵袋的存在で、今年2月に90歳で亡くなった民俗学研究者の辻井善彌さんも貴重な写真や資料を提供しながら江戸時代以降を中心とした郷土の歴史を掘り起こしている。辻井さんは「巻頭言」も寄稿しており、「昔から代々受けつがれ伝承されてきた方言、年中行事、民間信仰などが記録化された意義は大きい」と記述している。
冊子は横須賀中央の文教堂横須賀MORE,S店で販売。定価700円+税。問い合わせは同会事務局【携帯電話】080・1200・8143
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