2つの虎踊りが競演 今週末、文化会館で横須賀民俗芸能大会
横須賀の長い歴史の中で培われ、伝承されてきた「民俗芸能」が一挙に集う、横須賀民俗芸能大会が11月20日(日)、横須賀市文化会館大ホールで開催される。隔年開催で30回目を迎える今年のテーマは「虎踊り」。西浦賀と野比それぞれの「虎」が競演する。
横須賀市内で各地域に残るさまざまな民俗芸能。いずれも、小さな単位の地域で、世代を超えて大切に受け継がれてきたものだ。今回の民俗芸能大会では、寺社に奉納される踊りや祭りのお囃子・獅子舞・木遣り、漁村の船祭りで歌われる「御船歌」、そして虎踊り―など、人から人へと伝承してきた大きな「繋がり」を舞台上で披露する。
出演するのは、長安寺六字詰念仏講中(双盤念仏・稚児踊り)、妙伝寺愛心会(纏・御会式太鼓)、川間町内会木遣囃子保存会(木遣り・囃子)、長井町飴屋踊保存会(市指定/飴屋踊り)、太田和上氏子青年(祭囃子・獅子舞)、横須賀鳶伝統文化保存会(木遣り・梯子乗り)、下武囃子方保存会(祭囃子・獅子舞)佐島御船歌保存会(市指定/御船歌)、若松社中(祭囃子・獅子舞・馬鹿踊)、浦賀虎踊保存会(県指定/国選択/虎踊り)野比中村町内会虎踊保存会(国選択/虎踊り)の計11団体。
横須賀を代表する民族芸能
今年の目玉は、西浦賀と野比にそれぞれ伝わる「虎踊り」。近松門左衛門の「国姓爺合戦」を基に、唐子踊りや二人一組で扮する虎が登場。小学生男子が演ずる和藤内が虎の頭をお札で押さえて鎮める―という芝居仕立ての芸能。虎の踊りだけでなく、歌舞伎や唐人踊りを交えた独自の作品はこの地ならではのもの。大会の30回を記念し、2つの虎踊りが初めて”競演”する運びになった。また、すでに廃絶した内川(久里浜・天神社)の虎踊りに関する道具(虎のカシラなど)も会場ロビーで展示される。
開催時間は午後12時半〜4時、入場自由。詳細は、市教育委員会生涯学習課【電話】046・822・8484
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