鴨居臨海自治会 「ポイ捨てダメ」音頭で伝え 10日の盆踊り大会でお披露目
ごみのポイ捨て防止を歌と踊りで呼びかける『スカスカ音頭〜ポイ捨てストップ音頭〜』がこのほど、鴨居臨海自治会(鈴木哲会長)の住民により製作された。「横須賀をスカッとキレイにしたい」との思いが、歌詞や振り付けに込められている。音頭は、今月10日に鴨居第4公園で行われる盆踊り大会で初披露される。
鴨居臨海自治会では、5年前から環境整備担当を設置。町内のクリーンパトロールをしたり、高齢者がごみ出しの際に坂を上り下りしないですむよう集積所を新設したりと、これまで環境美化活動に取り組んできた。
その一環で昨年夏、地域の子どもたちにも環境美化の大切さを知ってもらおうと、盆踊り大会の会場に横須賀市の職員を迎え、ごみ問題の出前トークを実施。ところが、子どもは屋台を楽しむ方に意識が集中し、狙い通りに伝えることができなかったという。
そこで今年は、祭りの中でポイ捨て防止をアピールできるよう、音頭にすることを発案。作詞・作曲は地元鴨居在住の音楽家、小宮佐地子さんが担当した。〈スカスカ音頭で住みよいと スカスカスカッと光る町〉などの歌詞が、ゆったりとした親しみやすいメロディーにのる。曲は3番までで、歌詞には「鴨居」の地名は使われていない。小宮さんは「横須賀全体が、後の世までキレイな町であってほしいと願いを込めました」と話す。
振り付けは、同じく鴨居在住で、琴や三味線などの公演を行っている国友弘美さんが考えた。ほうきで掃いて集めたごみや掃除道具を片付ける動作のほか、ポイ捨ては「ダメ」と手でバツ印をつくるポーズも盛り込んだ。
「スカッ」とキレイ
先月は朝のラジオ体操後に踊りの練習を実施。地域の子どもや自治会関係者が参加した。女の子が自然と歌詞を口ずさむ姿もあり、本番を前に地域の中で広がりを見せている。
同自治会環境整備部長の安部遵一さんは「最初は鴨居地区の中で一番キレイな町にしたいと活動が始まりましたが、欲が出て横須賀で一番をめざし、ひいては横須賀全体がスカッとキレイになるよう活動が広がれば嬉しいです」と今後の展望を話す。鈴木哲会長も「街中の掲示板や電柱には、ポイ捨て防止や犬の散歩時のマナーを呼びかけるポスターが貼られていますが、これらが無くなって初めてキレイな町になると思います」と期待する。音頭は10日の午後6時から行われる盆踊り大会でお披露目となる。
また、同自治会ではこのCDを他の地域のイベントでも自由に使えるよう200円で販売する。振り付けの指導も行うという。
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