自然や動物とのふれあい体験をテーマにした「長井海の手公園 ソレイユの丘」が4月に開園10周年を迎える。これに伴い施設の管理などは新しい運営事業者の「長井海の手公園パートナーズ」に引き継がれる。約1・3Km離れた場所にある「荒崎公園」の管理も同事業者が担うことになり、両施設が連携した企画も打ち出される方向だ。
年間20万人の利用者増へ
ソレイユの丘は平成17年に、長井にあった米海軍用住宅跡地を大規模公園として整備したもの。総事業費は76億円。市の公園として全国初となるPFI方式(民間の資金や技術力を活用して公共施設を整備)が導入されたこともあって話題を呼んだ。石畳の道やレンガづくりの建物など、南仏プロヴァンス地方の雰囲気をモチーフに造られ、野菜の収穫や乗馬などが体験できることをウリとした。敷地内にレストランや温浴施設もあり、平均して年間50万人が訪れている。
開設10年を機にした運営事業者の更新では昨年10月、既存事業者を含む3団体が名乗りを上げ、西武造園、長井水産、不二環境サービス、近畿日本ツーリストで構成する「長井海の手公園パートナーズ」が指定管理者に選ばれた。契約は8年間。同事業体は4社以外に25の企業や団体と提携を結んでおり、それぞれの得意分野を活かした施設運営の展開や外部委託費の削減が可能になるという。
体験型公園という施設の基本コンセプトは変わらないが、「ハード・ソフトの両面でグレードアップを図っていく」と施設責任者となる松村邦正さん。年間利用者を70万人とする目標値を打ち出し、平日の集客や閑散期対策にも乗り出すという。売店も地元産品を中心とした品ぞろえにするほか、駐車場の相互利用などで荒崎公園との連携を図っていく。
市と運営事業者は公園設備のリニューアルにも着手する。4月1日から新たにカンガルー、カピバラなどの動物が搬入され、ゴーカートや自転車などの遊具も全て入れ替える。来年度中に地場産の食材の提供を柱とする異なるコンセプトのレストランを3つオープンするほか、施設の目玉となる大型遊具も新たに整備する。平成28年度には施設内の一角にキャンプ場も設ける予定だ。
市が指定管理者に支払う委託料も大幅に圧縮される。平成26年度が約4億1千万円だったものが移行後は約1億5千万円となり、約2億5千万円の削減効果を見込んでいる。
リニューアルイベントも
10周年を記念したリニューアルオープンイベントが4日(土)・5日(土)の2日間で行われる。
4日は熱気球の搭乗体験(午前7時から9時半/先着100人・大人2000円、小学生1000円)、オープン式典(午前11時)。
5日は在日米陸軍軍楽隊マーチングバンドの演奏(午前11時と午後1時)。両日ともに地元産品を揃えた朝市(午前9時から)、ご当地グルメの長井だんご汁カレーの無料サービス(先着100人)がある。
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