市内の一部商店街で翻訳アプリを活用する実証実験が、今月下旬を目途に実施される。市と株式会社NTTドコモが連携した取組みで、外国人との意思疎通を図るツールとして、接客の円滑化、インバウンドの集客などが目的。検証後、4月から本格導入する意向だ。
市とドコモの連携事業
今回導入するのは翻訳アプリをインストールしたタブレットで、費用はYRP地区の研究施設で開発にあたったNTTドコモが負担している。3カ国語(英語・中国語・韓国語)に対応しており、端末に話しかけると、文字と音声の両方で翻訳されるシステムだ。
市は今月に入り、市内の各商店街に実証実験の意図を説明。外国人利用客の多いどぶ板通り商店街・三笠商店街などが実施を前向きに検討しているという。早ければ今月下旬からタブレット端末約10台が貸与され、約1〜2カ月間使用される予定。
市の商工・市街地振興課の担当者は「接客が円滑に進むことで、商店街に外国人購買者が来やすい環境を作っていければ」と、現在市内に約2万人いるとされる外国人に向けたサービスの狙いを語る。また2020年東京五輪等を見据えたインバウンド集客も狙いの一つ。日本での「爆買い」が注目を集める中国人観光客向けに中国語も対応している。
実証実験後、NTTドコモは翻訳精度を上げるとともに、店舗接客以外のイベントなど多人数が集まる場所でも使えるよう改良を加えたものを4月から導入する方向。アプリの全国展開も見据えているという。
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