市内にある戦争遺跡のひとつで、昨年3月に国の指定史跡となった「千代ヶ崎砲台跡」(西浦賀6の17)の活用に向けて横須賀市が動き出した。今年10月に市が管理団体になったことで独自の見学会などができるようになった。来年1月には同砲台跡にまつわる歴史を学ぶ講座と現地見学をセットにした特別講座を催す。
灯明堂近くの丘陵地にある千代ヶ崎砲台跡は、東京湾口の防衛を目的に明治28年に建造された軍事施設。
戦後、海上自衛隊が通信施設として使用していたため、立ち入りが制限されていた。 弾薬庫や塁道が当時のままの状態で残されており、保存状態は極めて良好。過去の戦争を語る貴重な資料としてだけでなく、近代建築や土木技術の発展過程も見て取れる。観光資源としての活用も期待されている。
市は来年度以降、定期的に公開していく方針を打ち出しており、今回の特別講座ははそれに向けた記念行事の位置づけ。120余年の歳月を経た明治の遺構に足を運んでもらい、先人の知恵と技術に直接触れて欲しいとしている。歴史講座では、航空測量で新たに得た立体映像を初公開する。
特別講座は2部制で1月14日(土)に市生涯学習センターで座学、翌週の21日(土)に現地見学会を行う。参加費100円で定員200人。16歳以上の健脚な人に限られている。
希望者は往復はがきに氏名・住所・電話番号・見学会希望回(午前9時45分・10時45分・11時45分・午後1時45分・2時45分)を第2希望まで記して、〒238-8550 横須賀市小川町11番地 横須賀市教育委員会生涯学習課宛 12月21日(水)必着。
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