任期満了に伴う横須賀市長選(6月18日告示、同25日投開票)に市議会議員の上地克明氏(63)が無所属で立候補することを表明した。28日に市役所で開かれた会見で上地氏は現市政を「停滞」と厳しく批判し、「横須賀を変えたい。乾坤一擲の戦いになる」と決意を述べた。自民党、市政同友会、研政、公明党の市議会主要会派が支援する。
「市政停滞を感じている」
前回と前々回の市議選で連続トップ当選を果たしている上地氏の立候補表明で沈静化していた市長選が大きく動き出した。上地氏は市民が選択肢を持てる選挙が必要だとし、4会派の支持を得たことで立候補を決断。無会派議員2人の応援も取り付け、議会内で28人が上地氏を推す構図が固まった。
会見では、軍港と漁業とマリンレジャーを融合させる「海洋都市構想」、行政主導でアミューズメントパークを開設する「エンタメ構想」、アーティスト村や多世代共生の実現による「谷戸再生」の3つを政策の軸に据える考えを示した。
吉田市政については、「市債の圧縮を誇っているが、先行投資が必要だった。8年間で市政の停滞を感じている」と手法に異議を唱えた。中学校給食の導入や小児医療の引き上げも議会の提案で流れを作ったとして、「グランドデザインが引けていない」と批判を展開した。
報道陣からは、上地氏がかつて衆議院議員だった故田川誠一氏の秘書を務めていたことを引き合いに「(自民党の中で)小泉派との一本化が図れているのか」との質問もあった。これには「恩讐を超えて新しい流れをつくるという考え方を持っている」と答えた。
上地氏は49歳で市議会議員に初当選。現在4期目。議員提案で「横須賀市中小企業振興基本条例」「地域で支える条例」を成立させているなど”政策通”として知られている。
同市長選では、現職の吉田市長が昨年10月に3選出馬を表明している。
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