本堂に向かって放水する消防署員や大明寺の関係者
衣笠栄町の大明寺で24日、「文化財防火デー」（１月26日）にあわせて消防訓練が行われた。同寺の関係者や消防署員、隣接する幼稚園の園児ら約１００人が参加した。
同寺の本堂には江戸時代に作られた日蓮聖人坐像と南北朝〜室町時代に制作された一塔両尊が安置されている。訓練では、同寺の楠山泰智執事長の「火事だ！」という掛け声で始まり、文化財に見立てた段ボールを関係者が搬出。その後中央消防署員らが駆け付け放水を行った。
同消防署の中丸浩昭署長は、近年の首里城火災などを挙げながら「万が一の時に備えることで、貴重な文化財を後世に引き継いでいけなければならない」と呼びかけた。
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