横須賀市教育委員会は５月19日の定例会で、市立大楠幼稚園の閉園時期について検討していることを明らかにした。
同園は１９７８年に大楠小学校に併設して開園。市教委では２０１５年８月、市立園について「公立園の存在意義が薄れている」「施設適正化計画（当時）による縮減」などの理由で一旦は18年度末の閉園を決定。しかし、40年近く前に長坂のごみ処理施設開設に関して、地元住民（埋立地対策協議会）と市の間で「地域に幼稚園・小学校を設置する」との内容の協定書があったことや同園保護者を中心とした市民の働きかけもあり、「市立園を取り巻く状況に応じて決める」として先送りとなっていた。
同園は、今年度の在籍園児数が26人（４歳児９人・５歳児17人）で、定員70人の半数を２年連続で下回っていることから、市教委は改めて閉園についての協議を開始。23年度末・24年度末等いくつか具体的な時期を提示しており、既に地元町内会や保護者、学校・幼稚園関係者らで構成する連絡会で意見交換を行っている。５月14日には未就園児保護者に向けた説明会を実施、在園児保護者に対しても、現状を伝えていくという。
もう一つの市立園、諏訪幼稚園に関しては22年３月末で閉園し、幼稚園の機能は新設された市立中央こども園に移行。同園の跡地には、23年４月に日本語指導が必要な児童生徒を対象にした「支援教育ステーション」を開設する。
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