海南神社 神事「面神楽(めんかぐら)」を奉納 「恵比寿の舞」など10演目
三浦市三崎の海南神社に伝わる市指定重要無形民俗文化財「面神楽」が11月7日(水)・8日(木)、同神社(三崎4の12の11)神楽殿で奉納される。毎年、11月初めの申酉の日の夜に大太鼓、締太鼓、笛の囃子に合わせ神楽殿で10演目が演じられる。
面神楽は、三崎の海南神社に伝わる神事。日本の神話に基づく神代神楽と江戸里神楽からなり、25座の演目がある。三崎では面をつけて舞うことから「面神楽」の名で親しまれている。太鼓や笛の音に合わせ喜怒哀楽を無言で表現する。
面神楽は、約30人の海南神社面神楽神楽師会により継承されている。舞台を清める意味の舞「国固め」、山の神を懲らしめる物語の「湯立て」、世の中を平和にする泰平の舞「三人囃子」など多くの演目が古くから伝えられており、演じられている。
なかでも、漁の安全と大漁を願う「恵比寿の舞」は、恵比寿様が大鯛を釣り上げる舞。昔からこの舞を「漁神楽」として不漁の時に舞い、漁があると「礼神楽」として「浦島太郎」が演じられた。漁業を中心に発展してきた三崎地域特有の演目にも注目。
同神楽師会の笹本輝夫会長は「後世に伝えていくためにも、伝統の重みをしっかりと受け止め、受け継いでくれる人たちを育てていく義務がある。このような場で演じることで、多くの人に知ってもらいたい」と話している。入場は無料。時間は両日とも午後5時から9時(雨天決行)。両日の演目は次のとおり。
7日/【1】国固め【2】ちのり【3】恵比寿の舞【4】花咲かじいさん【5】三人囃子(黒面)。8日/【1】国固め【2】三人和合【3】湯立て【4】勘当場【5】大蛇退治【6】岩戸開き。
詳細・問い合わせは、市生涯学習課【電話】046・882・1111まで。
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