三浦市は地元消費の拡大・地域経済の活性化を図るため、今年度、国の経済緊急支援の交付金を活用し、プレミアム付商品券を販売。事業主体は三浦商工会議所で、販売価格の1万円につき2千円分(20%)を上乗せする。発行数は2万1500セットを予定、今年8月頃の販売をめざしている。
国の緊急経済対策、地方創生の目玉として全国の自治体に交付する「地域住民生活等緊急支援のための交付金」。三浦市にはおよそ1億1160万円が交付される。使途は主に、プレミアム付商品券発行と住宅リフォーム助成に充てられ、個人消費の喚起を図る。
同商品券は三浦商工会議所が主体となり、2万1500セットを発行予定。販売総額は2億1500万円で、発行総額は2億5800万円となる見込み。割増率は購入額の2割。1セット1万2000円分の商品券を(額面500円で、24枚つづり)、1万円で販売する。
他市での事例を踏まえ、大型スーパーや量販店などへの利用集中を緩和させるため、全ての加盟店で使用できる共通券のほか、商店街をはじめとした地域商店に限定した専用商品券を一定数設けるという。
販売予定は今年8月頃で、使用期限は6カ月間を想定。「年末商戦での消費拡大も後押しできる」と、経済効果に三浦市観光商工課と商議所担当者は期待を寄せる。
現在、実施に向けた準備が進められており、商品券の販売場所や購入方法、購入限度額などの協議を進めている。また、4月28日(火)、5月13日(水)・18日(月)・19日(火)には市内事業者に対して取扱店向けの説明会を開催。多くの参加を呼び掛けていく。
発行の詳しい内容が決まり次第、広報紙「三浦市民」や市ホームページなどで発表される。
利用促進策を模索
過去に市内では、地元商店での消費拡大をめざし、協同組合三浦市商店街連合会が1割のプレミアムが付いた「地域共通商品券」を発行していた。しかし、人口減少や景気悪化による小売店の衰退などが起因し、商品券の利用が低迷。流通数が減ったため、2011年に同事業を終了しており、今回、およそ4年ぶりの商品券発行となる。
利用促進を図るため近隣の逗子市では、飲食店や小売店でワンコイン(500円)単位でサービスが受けられ、スタンプシールを集めるとプレゼント抽選に参加できるイベントを開催。各自治体が独自色を打ち出し、さらなる消費喚起をめざしており、三浦市と商議所も連動キャンペーンを検討している。
住宅リフォームも助成
経済緊急支援の交付金は住宅リフォームの助成事業にも活用される。
三浦市では従来から地域経済の活性化と市民の住環境向上を目的として、住宅リフォーム工事に対する助成事業を実施している。昨年度は抽選で選ばれた30件に、一律7万円を現金で助成していたが、今年度は内容の一部を変更。一律8万円分の商品券で、78件(先着順)を助成する。
申請対象は市内の施工業者で行う、浴室やトイレの水回りの工事、外壁の張り替えや塗装、バリアフリー改修、防音・断熱工事など20万円(税別)以上のリフォーム工事であること(すでに着工しているものは除外)。三浦市内に自ら所有する専用住宅・併用住宅・マンション(賃貸は除く)などで、過去に同助成を受けていないことなどが条件。
申請書は市役所・出張所、京急三浦海岸駅・三崎口駅ほかで配架。工事の見積書のコピーと、住宅全体・施工箇所の日付入り施工前写真を添付して提出する。申請受付は市役所第2分館2階の財産管理課で行われ、時期は6月頃から12月末を予定。件数が達した時点で終了となる。
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