三浦商工会議所(寺本紀久会頭)は、今月5日に新会館の完成披露と創立60周年を記念した式典を行った。今年8月、建て替え工事を終えて旧会館から約100m離れた三崎3丁目に移転。バリアフリーなど利便性を向上させ、新たな商工業発展の拠点としてスタートを切った。
施設の敷地面積は旧会館とほぼ同規模の562・27平方メートル。ALC構造(鉄骨造)4階建てで、延べ床面積は約923・96平方メートルの広さ。会館の外には、時間貸しのコインパーキングを含む10台分の駐車スペースやソーラーシステムパネルを屋上に設置したほか、会員の利便性を高めるため障がい者用トイレ、エレベーターなどのバリアフリーにも対応している。
1階と4階に24人から最大80人(約150平方メートル)まで使用できる貸出可能な会議室、2階に役員会議室やテナント事務所、3階には商工会議所をはじめロータリークラブやライオンズクラブなどの事務局・相談室などが配置されており、8月末から新会館での業務を開始。商議所担当者は「新たな産業振興拠点として、地域活性化に寄与していきたい」と話している。
これまで使われてきた会館は、1966年に建てられ、半世紀にわたって使われてきた。老朽化に伴って、2002年から検討委員会を中心に大規模な改装工事の計画について協議を始めたが、その後、11年に東日本大震災が発生。これを受けて耐震診断を実施したところ、「震度7で倒壊する危険性がある」との結果が出たという。安全性を第一に長期的な利用も考慮して、新たな会館の建て替えへと計画変更することを決めた。
総事業費はおよそ3億円。自己資金と県・市からの補助金のほかに、商議所会員企業などから2100万円を超える協力金が集まった。
なお、旧会館は今月中にも解体工事に着工し、跡地は駐車場として活用される見通しで、来年3月頃の運用開始をめざしたいとしている。
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