南下浦中学校(稲生昭博校長)のハンディクラフト部がこのほど、「第21回ボランティア・スピリット賞」のブロック賞に輝いた。物づくりを通した社会貢献の取り組みが評価され、昨年度のコミュニティ賞に続く2年連続の選出。生徒らは驚きながらも「私たちの活動で1人でも多くの笑顔を増やせたら」と今後への意欲を見せた。
同賞はボランティアを行う12歳から18歳の青少年を称え、活動支援や相互交流などを目的に民間企業や団体が運営する表彰プログラムで、世界9カ国で実施されている。
21回目を数える今年は、日本全国から約2万人、1229通の応募があり、地域貢献度・発想力・企画力・実行力・リーダーシップ・学んだこと感じたこと―の項目で審査を実施。そのうちブロック賞が40組、コミュニティ賞には150組が選ばれた。
役立つ嬉しさ実感
「自分の経験になって、人のためにもなる。役に立てることがとても嬉しい」とやりがいを話すのは、3年生の佐々木優衣さん。同校ハンディクラフト部では部員12人が、おもに手芸や調理などの物づくりに取り組んでいるが、日々の活動のなかで習得した技術や知識を社会に還元できないかと、5〜6年前からボランティアに携わっている。
生徒たちは学校祭での制作品販売のほか、11月に三浦ふれあいの村で行われる地域イベントに参加。来場者との交流を楽しみながら、活動成果や手づくりの魅力を紹介する傍ら、それぞれの売り上げを日本ユニセフ協会やYMCAを通じて国際・地域協力、東日本大震災復興支援募金などに寄付する。
また、今年度からは新たに手づくりのぬいぐるみを国内外の児童施設や病院、難民キャンプなどの子どもに贈る「フェリシモ ハッピートイズプロジェクト」にも賛同。材料の提供協力を地域に呼びかけ、夏休みに93体を作り上げた。
こうした活動が評価されたことについて、顧問の渋谷博子教諭は「運動部とは違って活動の成果が見えにくい部だが、こうして頑張りが認められるとモチベーションにもなる」と喜びを語り、生徒を労った。
今月23日(祝)に都内で首都圏ブロックの表彰、12月16日(土)に全国表彰式が大阪府でそれぞれ行われる。
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