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希少種カエル、再び初声に 児童と水族館が繁殖・放流

社会

掲載号:2018年5月11日号

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ビオトープにオタマジャクシを放流する児童
ビオトープにオタマジャクシを放流する児童

 市立初声小学校で先月26日、同校4年生が神奈川県の絶滅危惧種「ニホンアカガエル」のオタマジャクシを校内のビオトープに放流。総合学習の一環として生育を見守っている。地域固有生物の保護を行う京急油壺マリンパークが繁殖に成功した幼生で、近く学校周辺の川に里帰りする。

 ニホンアカガエルは、絶滅のおそれのある生物種の分布や生息状況などの情報をまとめた神奈川県レッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されている希少種のカエル。京急油壺マリンパークの中井武さんによると、かつては初声小学校周辺でも生息していたが、近年では川岸と川底をコンクリートで被覆する三面護岸や水田の減少などで止水域がなくなり、ニホンアカガエルの生息環境が変化。個体数が激減しており、「産卵しても雨が降ると海まで流れてしまう。この3年の調査で、卵塊は確認できていない」と絶滅危機の背景を説明する。

環境問題の学びに

 社会貢献活動の一環として三浦の希少生物の保護活動を推進するマリンパーク。2009年2月に初声小近くの川で保護した成体5匹を施設内で繁殖させ、約200匹まで増やすことに成功している。

 今回の同小での放流は、マリンパークが受け入れる教員研修が縁で実現。昨年3月から一部の卵を預かり、児童らは教室内の水槽でも飼育し、理科や総合学習として理解を深めてきた。ビオトープへの放流前には、海南神社の神職により成長祈願祭を挙行。清水花恋さん(9)は「元気に育って、卵をいっぱい産んでほしい」と目を輝かせた。

 およそ1000匹のオタマジャクシは、生育を待って今後付近の川に里帰りする予定で、「豊かな地元の自然に親しみ、大切にする心を育てられたら」と二宮則子教頭。

 また、中井さんは「再びカエルの鳴き声が聞こえるようになれば。将来は小学校での保全の動きにつながってくれたらいい」と期待を寄せた。

ニホンアカガエル(写真提供/油壺マリンパーク)
ニホンアカガエル(写真提供/油壺マリンパーク)

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