「不要な未使用マスク、お寄せください」――。市内の社会福祉法人や事業者による、マスクの寄付を求める活動が始まった。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、品薄で高騰していた価格が落ち着き、不足解消の兆しが見えるなか、依然として必要とする施設や個人も多いことから、マスクの有効活用を呼びかけている。
社会福祉法人三浦市社会福祉協議会は、慢性的なマスク不足にある医療機関や福祉・介護施設などの支援を目的として、「まごころマスク」事業を立ち上げ、寄付を呼びかけている。
同協議会に市からマスクの回収・寄付の橋渡しに協力してほしいとの打診があったほか、以前から「マスクを作ったので、必要な人がいれば使ってもらいたい」といった市民からの問い合合わせもあり、募集を始めたという。
今月8日から市役所本庁や市民センター、スーパー、同会窓口など市内各所に手づくりの回収箱を設置。未使用品(未開封)の布や不織布・ガーゼマスク、個別包装した手づくりマスクを受け付け、「買い物や用事のついでにお持ちください」と担当者。7月31日(金)まで設置され、後日、希望する施設などに届けられる。
詳細は同会【電話】046・888・7347
子どもたちに届ける
有限会社花岡新聞店(東岡町1の27)では、政府が新型コロナウイルスの感染防止策として全戸配布している布製マスクの寄付を募っている。
「サイズが合わない」「自作のマスクで間に合っている」などを理由に不要になった、いわゆる”アベノマスク”のことで、横須賀市のこども食堂「よこすかなかながや」を通じて、支援を必要とする子どもや家族に配布されるという。
子ども食堂を運営する和田信一さんによると、コロナ禍の休業や失業による厳しい家計状況で購入できない世帯も多く、「支援はありがたい」という。
同社は「税金で作られたマスクを無駄にしてはもったいない、有効活用を」と呼びかけ、事務所への持参か配達員への手渡しで受け付けている。
菅官房長官は会見で、布マスクの取り扱いについて、「今後の新型コロナの流行に備えて保有を」とする一方、厚労省では「身近で必要とされている方に譲るなどの選択肢もご検討下さい」との認識を示している。
詳細は同社【電話】046・881・3459(平日午前10時から午後5時)
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