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組織超え“つな”がる看護師 多様化するニーズに対応

社会

掲載号:2020年10月23日号

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みうら・ツナ・ナースバッジ
みうら・ツナ・ナースバッジ

 三浦市内の看護の質向上をめざし、組織を超えて看護職同士がつながる「看看連携」の取り組みが進められている。今年初めに研修会が行われ、先月末には修了の証となるバッジを受講者に配布し、仲間意識を醸成。きめ細やかで切れ目のない看護を提供する。

 「看看連携」とは、医療・介護・福祉の分野などで活躍する地域の看護職同士が連携、顔の見える関係を築くことを指す。個々のスキルアップによる看護の質向上のほか、地域の医療をつなぐネットワークの構築が期待されている。

 昨年5月、神奈川県医師会が旗振り役となり、各地域で導入を促進。三浦市でも市立病院と市医師会を中心に、「みうらナース・ツナぐプロジェクト」と題して、同医師会管区の医療機関に勤務する看護師を対象に企画。今年1月に開かれた研修会には、14人が参加した。

 参加者が研修を通じて抱いた共通認識は、「互いの職場についてほとんど知らない」ことだった。総合病院とクリニック、また診療科目によっても様々で、市立病院看護部長の嘉山静子さんと地域医療科長の中川恵さんは、「各院の医療体制や保有する機能を知ることは大切」と説明する。入院治療が必要になったり、反対に退院後にかかりつけ医のもとで治療を継続する場合、切れ目のない治療が可能になるという。日頃、申し送りのために医療機関間で連絡を取ることはあるが、「医師や事務職員の場合が多く、看護師が対外的な役割を担うことは少ない」と中川さん。「患者さんに一番近い医療者は看護師。困ったときに相談できる、顔の見える関係を作ることが、地域医療の強化や質向上になる」

バッジが仲間の証

 研修を受けた看護師には、連携の証として揃いのバッジを配布。9月末頃から着用している。バッジは組織に関係なく、地域の看護師同士が手と手をつないで輪を作っている様子をイメージ。看護師姿になったご当地キャラクターの三浦ツナ之介をマスコットに、“つな”がると三浦らしさのまぐろ=“ツナ”を掛けて、「みうら・ツナ・ナース」の輪をアピールする。

 高齢化率約40%の三浦では、在宅医療の需要増大が見込まれていることから、嘉山さんは「安心して暮らせる街にするためには、連携の強さが重要」と話す。

 参加した看護師からは研修会の定期開催を望む声が多く、11月には今年度第1回目を実施。新型コロナウイルスをテーマに感染症対策に関する情報交換を行うほか、今後は災害時対応や将来の看護のあり方・夢、施設看護職や訪問看護ステーションとの協力も視野に、市内全域に広げていきたいとしている。

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