連載32 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
先月からシリーズでお伝えしている子どもとのより良い親子関係づくり「素敵親子のつくりかた」。今月は「肯定的(前向き)な表現」についてお伝えします。
日々の子どもへの言葉がけについて考えたことはありますか。朝のあいさつから始まり、就寝までの1日。指示を出すことが多いと気づく方も多いのではないでしょうか?その際に「〜ない」という否定的な表現で指示を出すことが多い点に注目してください。
「ケンカしない」「ダラダラしないで」「そんなやり方は上手くいかないよ」など何気なく言っている言葉は、子ども自身を否定する上、どうすべきかの正しい行動を伝えられません。スーパーなどで走り回っている子どもに「走らない」「走るな」と強く感情的な言葉をかける保護者の姿を見受けます。大人は人が多く危ないと思えば、やめて欲しい気持ちが言葉に加わり、強めに「走らないで」と言います。しかし、1度の声がけで走ることを止めるケースは、ほとんど有りません。皆さんも思い当たる経験があると思います。
ケンカしない→仲良くする。(ご飯を)残さないでね→全部食べようね。そんなやり方は上手くいかないよ→やり方を変えてみたらorやり方を考えてみたら。と肯定的な言葉がけをしましょう。私たちは、否定的な言葉表現の環境にいます。家庭や幼稚園、保育園、学校で否定的な言葉を3歳〜15歳の12年間に1日5回耳にした場合、2万1900回の否定言葉を聞くことになるのです。「〜ない」と繰り返すことは、私たちにどのような影響があるでしょうか。
肯定的な言葉のメリットは、否定的表現による無意識な自信喪失を避けられる。つまり「自信が持てる」「安心感がもてる」です。肯定的な表現は、子どもの自己肯定感アップにつながります。難しく考えてしまいがちですが、やって欲しいこと、なって欲しい状況を考えて言葉にすれば良いのです。「素敵親子」をめざすには、毎日の積み重ねです。楽しい会話と肯定的な表現を心がけましょう。 (つづく)
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