自然観察会に市民枠 三崎臨海実験所が協力
今年3月27日に市と連携協力に関する協定を結んだばかりの東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所(通称「三崎臨海実験所」/市内三崎町小網代)が、今年度の「自然観察会」を開催。磯、干潟の動物採集・観察に加え分類講義など興味深い内容となっているが、今回同実験所の協力により各回定員20人の半分10人が三浦市民枠となっている。
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所は、世界的にも稀な豊かな生物相を有する三浦を動物学研究の拠点とするため、1886年(明治19年)に国内初、世界でも最も歴史の古い臨海実験所の一つとして現三崎町に設立された。1897年(明治30年)から生物相の豊かな油壺に移転し現在に至る。設立以来、多数の国内外の研究者・学生に利用され、その数は年間延べ2万人。国内における生物学の発展に大いに貢献をしており、世界的にも、ウッズホール(米)・ナポリ(伊)・プリマス(英)の各実験所とともに海産動物研究の歴史に大きな足跡を残している。
同実験所は、相互に緊密な連携協力を行うことで、最新科学の情報や最先端の研究成果等の発信を通じて、学術研究、人材の育成と地域社会の発展に寄与することを目的として、3月に三浦市と連携協力に関する協定を締結した。
当面の連携協力事業として、地域密着型海洋教育教材の開発や協定締結記念講演会の実施などを予定しているが、今回同実験所が今年度の自然観察会を発表。市民応募枠が設けられた。
予定されている観察会は、「礒、干潟の動物採集・観察と分類講義」の2回。
1回目は、6月3日(日)の午前8時30分から正午(午後1時30分完全終了)で、同所に集合し、受付・ガイダンスを経て、干潮時に同実験所周辺の磯、干潟の動物全般の観察と採集を実施。その後採集した動物の説明会を行い、正午以降は自由行動で昼食や自由観察、スケッチなどを楽しむ。
2回目は、7月22日(日)の午前9時30分(集合)から午後2時で、内容は1回目と同様。ただし、説明会と自由行動は昼食・休憩の後となる。※両回ともスケジュールは予定。
いずれも実験所および東京大学海洋教育促進研究センター(日本財団)の教職員が講師を務める。
対象は、小学生から高校生とその教員・保護者のほか一般希望者で、定員は各回20人(うち10人は三浦市民枠)。参加費は、各回1人200円(傷害保険料含む・当日徴収)。※小学生は必ず保護者同伴。
応募は、同実験所「相模湾生物ネットワーク」のホームページhttp://www2.mmbs.s.u-tokyo.ac.jp/SBnet/index.htmlにある参加申込書(高校生以下は保護者の同意書も)に必要事項を記入し、所定の方法で。締切は1回目が5月18日(金)、2回目が6月29日(金)。
問合せは、同実験所自然観察会申込係【電話】046・881・4105(平日午前9時〜午後4時30分)。
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