白秋記念館 廃止を含め 結論は12月 市、関係団体・機関と協議
市は、城ケ島にある白秋記念館の廃止を含めた今後の運営方針について、12月までに結論を出すことを8月16日の政策方針で決め同月30日に公表した。今後のあり方について、各関係団体・機関と協議を進めていくとしている。
廃止検討となった理由は、白秋記念館建物の老朽化にある。市は現在の施設のまま、今後長期にわたって管理運営が難しい状況にあると判断、これを踏まえて廃止の方針を掲げた。しかし、白秋の功績を伝える事業を継続する必要性は大きいとしていることから市は、「あくまでも記念館としてのあり方や手法、場所も含めて検討し12月までに結論を出すということ。白秋の功績伝承の必要性は変わらない」としている。
白秋記念館は昭和52年に城ケ島観光企業組合が開館。その後平成14年に市が土地と建物の寄付を受け、同時期に建物の改修工事が行われ、同年7月にリニューアルオープンしている。
同館には三崎縁の北原白秋の歌集や直筆のノートのコピー他約1800の蔵書と200の資料がある。北は北海道、南は沖縄と日本全国から年間約2万人前後の人が訪れている。
廃止の可能性を知って横浜から来た男性は「何度がここに来ている。今後どうなるか心配」と話していた。運営方針が決まるまでは、従来通り市が直営で管理運営していく。
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