三崎に舞う伝統の踊り 15日海南神社で「チャッキラコ」
三崎の仲崎・花暮地区に伝わる、ユネスコ登録無形文化遺産として登録されている国指定重要無形民俗文化財「チャッキラコ」が1月15日(水)に行われる。時間は午前10時から。会場は、三崎の海南神社他。
成人女性の歌に合わせて少女たちが舞い踊る「チャッキラコ」は、三崎の仲崎・花暮地区に伝わる女性だけの小正月の行事。「チャッキラコ」とは、5色のテープと鈴を先端に付けた約20cmの竹の棒(綾竹とも言われる)を言い、6通りある舞を総称して呼ばれている。
江戸時代の中期から豊作、大漁の祈願や祝いを含めた祝福芸として誕生したと言われている。伝説では、「チャッキラコ」は、三崎に来遊していた源頼朝が、海辺で磯取りをしていた親子連れの女に踊りを所望したところ「私は年老いたので、代わりに娘に踊らせましょう」と小竹(落ちていたものを拾った)を持って娘が踊り、母が歌ったという言い伝えが残っている。一時は、踊り手となる少女たちの減少や指導者不足などで、存続が危ぶまれた時期もあったが、地元有志らで作る「チャッキラコ保存会」によって継承されており、三浦の伝統文化として子どもたちが受け継いでいる。
6通りの舞を披露
当日は、幼稚園の年長から小学6年までの20人以上の児童と約10人の女性による歌い手が参加。
大人の女性の歌に合わせて子どもたちが舞扇とチャッキラコを使い分けて踊り、舞扇を右手に持って踊る「初いせ」、両手に綾竹を持ち打ち鳴らしながら踊る「チャッキラコ」、舞扇を両手や右手とそれぞれ持ち替えて踊る「二本踊り」や「よささ節」、「鎌倉節」、少し広げた舞扇を両手で持ち、円を描きながら踊る「お伊勢参り」の6通りの舞が披露される。
同保存会の高木巌会長は「チャッキラコを通して、三浦の良さ、日本の良さを多くの人に感じてもらえれば」と話している。
時間は、午前10時から。交通/京急「三崎口」駅、2番線バス乗り場から城ケ島行き、通り矢行き、三崎港行き、浜諸磯行きバスで約20分「三崎港」下車徒歩3分。
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