愛媛県大洲市で開かれた「全国障害者スポーツ大会」の女子バスケットボール競技に、海外町在住の中野友莉さん(横浜健育高等学院3年)が神奈川県代表として出場し、チームの日本一に貢献した。
同バスケットボール大会は先月28日・29日に行われ、地方予選を勝ち抜いた7チームがトーナメント制で全国の頂点を争った。
初戦の愛知県との一戦は「実質、決勝戦でもおかしくないカード」と周囲が固唾をのんで見守った試合だった。優秀候補とも臆された相手だったが、序盤から大幅のリードを重ねると一度も寄せ付けず、見事初勝利を飾った。
続く2戦目は、近畿地方代表の大阪市と対決。神奈川は堅い守りで攻め入る隙を見せず、長身選手を活かしたプレーで流れをつくると、危なげない試合運びで次戦へと駒を進めた。
決勝の相手は今大会シード権を持つ秋田県と。第1ピリオドでは一進一退の攻防で、同点のまま終了。しかし、第2ピリオドで神奈川が均衡を破ると、速攻やリバウンドシュートが次々と決まり、30点を超える大量得点で粘る秋田を引き離すことに成功。選手交代をしながら終盤まで攻撃を緩めず、87対42のダブルスコアで優勝を収めた。
攻守で活躍
軽度の発達障がいを持つ中野さんは、横浜健育高等学院(横浜市港北区)に通う高校3年生。大会では後半から途中交代で出場=右写真。2戦目までは無得点だったものの決勝戦では8点をマークしたほか、仲間のアシストなどで優勝に貢献した。「あまり緊張はしなかったけれど、レイアップシュートが決まって安心した」と試合を振り返る。
思い出されるのは、全国大会の切符を掴んだ関東ブロック予選。「強豪の東京選抜を破ったことが自信になったかもしれない」と母の才智さん。
バスケットを始めたのは小2のとき。兄弟の影響で地域のクラブに入部。陸上競技に移った時期もあったが、中学3年からは横浜に拠点を置く「横浜メイジャーズ」に所属。毎週末、練習に励んでいる。次に照準を合わせるのは、同チームでの優勝。「まずは次の関東大会で頑張りたい」
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