横須賀津久井浜海岸を舞台にして昨年5月に初開催されたウインドサーフィンの世界大会(W杯)の継続が決まった。上地克明横須賀市長を会長とする大会実行委員会が先月27日、メインスポンサーを務める全日本空輸(ANA)の本社で記者会見を開いて正式発表した。大会期間は5月10日(木)から15日(火)の6日間。世界ツアーの初戦に位置付けられ、男女約100人のトッププロ選手が集結する。
昨年5月の横須賀大会では、大会風速規定を満たすコンディションに恵まれずレースは2日間のみとなったが、24年ぶりの国内開催ということもあり、全国の愛好家を中心にのべ3万3千人が会場を訪れた。
次期大会ではスピードを競うスラロームレースのほかに、風速2mの微風でも競技が成立する「ウインドフォイル」も種目に加わる。風待ちの時間も来場者を退屈させない新たな試みとして、場内に設置されたステージで地元アーティストなどが出演する音楽ライブやビーチヨガなども行われる。三浦海岸側にもイベント実施エリアを拡大。三浦市は「海に親しんでもらえるイベントを展開し、三浦のPRにも努めたい」としている。
同大会の機運醸成とマリンスポーツ普及の両面を目的に、小・中学生や障がい者を対象とした体験会にも力を入れる。春休み期間や5月の連休での実施を想定している。
会見の場で上地会長は「マリンスポーツを通じて三浦半島の魅力を全国に向けて大いに発信していく」と力を込めた。
ジュニア世代育成NPO法人設立へ
マリンスポーツ人口の底辺拡大をめざして、小・中学生などのジュニア世代が通年で指導が受けられるNPO法人「(仮称)津久井浜マリンスポーツ連盟」も今春をめどに立ち上がる見通しだ。
津久井浜にある複数のプロショップが中心となって設立準備を進めている。ウインドサーフィンやスタンドアップパドルのスクールのほか、海洋環境の教育なども行うという。
先行モデルが静岡県御前崎市や鎌倉市にあり、世界を舞台に戦う選手を輩出している。発起人のひとりでプロウインドサーファーの香村治彦氏は「マリンスポーツに適した津久井浜海岸の環境の利点を活かして、楽しむ人から競技志向の人まで幅広く育成していくイメージ」と展望を話している。
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