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三浦版 公開:2018年8月3日 エリアトップへ

スマホで楽しむ農業体験 京急とベンチャーが協業

社会

公開:2018年8月3日

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スマホで野菜の生育状態を見ることができる「Root Farm」
スマホで野菜の生育状態を見ることができる「Root Farm」

 京浜急行電鉄(株)は先月23日、ベンチャー企業7社と連携して進めている沿線の新規事業開発の進捗報告を行った。独創的なアイデアや社会課題の解決につながるビジネスプランを提案するベンチャーに対して、京急の有する経営資源と組み合わせて実現化をめざす。三浦半島では、三浦アルプスや三浦富士などの軽登山を提案する(株)ヤマップ、空き家再生を手掛ける(株)エンジョイワークス、農地を活用した遠隔農業体験サービスの(株)Rootがそれぞれの事業を本格展開していく。

子育て世代や若年層に訴求

 京急は昨年10月、新規事業創出をテーマに事業プランを募集。187社の応募があり、この中から今年3月にベンチャー7社のプランを採択していた。

 三浦エリアでは、専用アプリを使い、スマートフォン上で農作物の生育状況を把握できる遠隔農業体験サービス「Root(ルート) Farm(ファーム)」の事業化に向けた取り組みが進んでいる。

 特徴はバーチャルとリアルの融合。「スマホから『畑を、あそぼう』」を掲げ、実在する畑の区画と育てる作物を「マイファーム」としてアプリに登録。ユーザーは月額利用料を支払い、随時配信される写真や映像などを通して生育過程を観察したり、畑の管理者に肥料や収穫物の配送指示を出すなどして野菜栽培を楽しむ。実際に畑を訪れて、農作業や収穫体験もできるという。

 おもなターゲット層は、東京や都市部に住む子育て世代や若年層。貸し農園や観光農園とは異なり、毎日手軽に農業に親しめることが強みだ。

 同サービスは、すでに県西部の南足柄市や開成町で展開。三浦モデルでは、市内にある石井農園と提携を図り、畑を入り口にした三浦をまるごと楽しむ仕組みづくりとして、周辺の自然や観光施設を絡めたアクティビティを提供する。先月には収穫体験と海岸でのバーベキューを組み合わせたプログラムが試験実施され、農家や参加者から好評を博した。Root代表の岸圭介さんは「農園と連携した継続的モデルの確立と観光資源の連携の模索が今後の課題」と話している。

沿線事業を活発化

 横須賀エリアでは、日本最大級の登山コミュニティサイトを運営するヤマップが、山歩きを軸にしたスポーツツーリズムを推進。三浦半島最高峰の大楠山、武山と三浦富士、逗子市と葉山町にもまたがる三浦アルプス(阿部倉山、二子山、乳頭山、仙元山)をプロモーションしながら誘客を図る。観音崎京急ホテルを拠点とするプランも手掛ける。

 古民家リノベーションを得意とするエンジョイワークスは、葉山町で蔵を改修した宿泊施設をすでに開業。クラウドファンディングを活用する空き家再生を推し進める。

 Rootとエンジョイワークスの2社には、京急が出資を含めた事業サポートを行っていく。

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